古典を読んで考えるブログ

東洋古典を中心に読んでいって、日常起こる出来事とつなぎ合わせて考えるブログです。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

違うこと無し ~破壊は創造を生まない

目の前の道で工事をやっていて朝からうるさい・・・。なんだか去年からしょっちゅう引っくり返しているような気がする。。 今日はまたまた「孝」についてです。 孟懿子モウイシ、孝を問う。 子曰く、違タガうこと無し。 樊遲ハンチ御ギョたり。子之に告げて…

吾十有五にして学に志し ~人生のマイルストーンを刻む

一転肌寒い日になっています。体調に皆さんもお気を付けください。 本日もまた有名な文章です。 子曰く、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従えども矩ノリを踰…

民免れて恥ずること無し ~国民の民度を上げるには

我が家には小さい子供がいるのですが、夜泣きせずにしっかり夜寝てくれているのがとても助かります。朝にしっかり朝日を浴びさせるのがやはりポイントでしょうか。 朝こそ全て、という言葉もあり、なるべく朝方の生活にシフトしなくてはと思っていることもあ…

思い邪無し ~文芸は民族精神の表れ

最近は雨が降って少し気温が下がりましたが、本格的に暑くなってきましたね~。 紫外線が気になる・・・。 さて、本日は西郷さんも好きだった文章です。 子曰く、詩三百、一言以て之を蔽オオう。曰く、思い邪ヨコシマ無し。 (論語‐為政‐2) 【解釈】 詩経は…

北辰其の所に居りて衆星之に共うが如し ~理想に向けた努力を

今日から為政第二に入ります。 子曰く、政マツリゴトを為すに徳を以てすれば、譬タトえば北辰ホクシン其の所に居オりて衆星シュウセイ之に共ムカうが如し。 (論語‐為政二‐1) 【解釈】 政治に当たって、刑罰などによる法治主義ではなく、徳をもってする徳治…

下村湖人『青年の思索のために』 ~地に足の着いた希望の本

論語の学而編が終わったので、このタイミングで読書案内をします。 為政編が終わったらまた一冊、という風に区切りのタイミングでこのブログの趣旨に沿うような書籍を少しずつ紹介していこうと思います。 今回の書籍は下村湖人の『青年の思索のために』(200…

人の己を知らざるを患えず ~まず他人を理解する努力を

バタバタしているうちにあっと言う間に時間が過ぎていきますね~。もう五月も半ば、東京は30度を超えているそうです。ゴーヤが関東の特産になる日も近いかも。。 さて、そうこうしているうちに学而編の最後の章になりました。意外と続いており(まだ少しです…

未だ貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好む者には若かざるなり ~貧富を乗り越えろ

企業を辞めて独立して約半年、多くの人に助けてもらいながら色々と挑戦しています。そんな中で生き方について考えさせられることも多く、論語に学ぶところも多いものです。 今日は貧富という大問題への処し方です。 子貢曰く、貧しくして諂ヘツラうこと無く…

君子は食飽くを求むるなく ~人間として生まれたからには

妻が里帰り出産から帰ってきてやっと家族生活が再開です。 家族は一心同体、この普通の幸せをかみしめて毎日を一生懸命過ごしたいです。 さて、そんな今日は次の章です。 子曰く、君子は食ショク飽くを求むる無く、居キョ安きを求むる無し。事に敏ビンにして…

信、義に近ければ言復むべきなり ~ベターの積み重ねがベストにつながる

今日は義理のご両親にオーボンヴュータンのシュークリームを購入。オーボンヴュータン(Au bon vieux temps)は「古き良き時代に」という意味。・・・の割に価格が超ハイレベルでびっくり。自分用には買えませんな。。 さて、今日の章は解釈がいっぱいあって…

礼の和を用って貴しと為す ~礼儀作法の本質をよく考えよう

さて、今日の夜に日本に帰ります。 有子曰く、礼の和を用モッて貴タットしと為すは、先王の道も斯コレを美と為す。 小大之コレに由ヨれば、行われざる所あり。 和を知りて和すれども、礼を以て之コレを節せざれば、亦マタ行うべからざるなり。 (論語‐学而一…

三年父の道を改むること無きは孝と謂うべし ~父親の品格

マレーシア滞在も4日目に入り、遂に明日帰国です。やはり少しでも現地に入って自分で見聞きすることが大切だと改めて感じました。 さて、今日は孝行についてです。 子曰く、父在イマせば其の志を観ミ、父没すれば其の行いを観ミる。 三年父の道を改むること…

夫子是の国に至るや ~人に認められたい気持ちについて

東南アジアではスコールに会うことがよくあります。あっさり止むのですが、ビショビショにならないように、今ケンタッキーに避難しました。 どの宗教でも鳥は比較的問題なく食べられるのでマレーシアではケンタッキーは人気です。横ですごい列ができています…

終りを慎み遠きを追う ~歴史と文化の積み重ねとは

今日はマレーシア国立博物館に行ったのですが、衝撃的なことに、展示室が4部屋しかありませんでした。 国の歴史が4部屋。先史時代、マラッカ王国時代、植民地時代、現代の4区分です。1時間あれば見て回れます。日本にいると感じませんが、この歴史の積み重ね…

君子は重からざれば則ち威あらず、学べば則ち固ならず ~重くないとダメだが固くてはやっぱりダメ

クアラルンプールをトコトコ歩いていると汗が噴き出してきますね。暑いです。 なぜマレーシアが他のアセアン諸国に先駆けて成長しシンガポールに続く第二の国になれたのか、これから更に発展するにはどうすればよいのかな、などと考えながら町歩きをしていま…

賢を賢として色に易え ~実践してこその学び

こうやってゆっくり論語を読んで考えることもあまりなかったので、このブログを書き始めてから「論語読みの論語知らず」だったなあと反省。 いつになっても気づきはあるものです。 さて、今回は昨日の章と対をなすような内容です。昨日は孔子から弟子への言…

餘力あらば則ち以て文を学べ ~学ぶ順番を間違えてはいけない

今日は3時半に目が覚めてしまい、起床してしまいました。 明日のお昼からクアラルンプールに行きますが、マレーシアでも更新は続けようと思います。また違った発想がでるかもしれません。 子曰く、弟子入りては即ち孝、出でては即ち弟、謹みて信、汎く衆を愛…

千乗の国を導くに ~魚は頭から腐る

GW皆さん楽しんでますか?最近暖かいので朝も気持ちがいいですね~! 私は5日からマレーシアに行くのにお金を口座に移し忘れて焦ってます。。 さて、今日は大国・大企業のトップたるものの心得です。 子曰く、千乗の国を道びくに事を敬して信、用を節して人…

吾日に我が身を三省す ~気づいたら人生あとわずか、にならないように

もう五月に入り、今年も三分の一が過ぎてしまいました。 本当に光陰矢の如し、歳月人を待たずとよくいったものです。 今回はそんな気持ちを改めて感じさせる一文です。 曾子曰く、吾日に我が身を三省す。 人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて真なら…

巧言令色、鮮し仁 ~他人中心で生きることはやめよう

最近急に暖かくなりました。日も長くなって嬉しくなりますね。 今日は論語の中で何度も言及される内容です。 子曰く、巧言令色、鮮し仁。 【解釈】 雄弁家のように言葉を美しくしたり、芸能人のように外見を華美にしたりすることは、おもねり・へつらいに通…