人の己を知らざるを患えず ~まず他人を理解する努力を
バタバタしているうちにあっと言う間に時間が過ぎていきますね~。もう五月も半ば、東京は30度を超えているそうです。ゴーヤが関東の特産になる日も近いかも。。
さて、そうこうしているうちに学而編の最後の章になりました。意外と続いており(まだ少しですが)感慨深いものが・・・。
子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり。
(論語‐学而一‐16)
【解釈】
他人が自分のことを分かってくれないと文句を言ったり心配したりはしない。逆に自分が他人のことを理解していないことを心配するのだ。
これは私にとって心の支えになっている章の一つで、むしゃくしゃしたりするときに読むと冷静になれる薬のような存在です。
私も含めて実に人間は自分中心に物事を考えてしまいます。「なんでわかってくれないんだ」とか「このくらいしてくれてもいいのに」とか、本当にキリがありません。でも、よくよく考えてみると、自分が他人に対してそこまで考えるかと思うと、全然そんなこと無くて、自分に都合のいいことばかり考えてしまうということに反省する毎日です。
ギブ&テイクなどと言いますが、ある意味では、自分が他人のことを理解しようと努力しなければ、他人が自分に振り向いてくれるはずもありません。多くのリーダーは他人への配慮がとてもできていて、だからこそ親近感がわいたり、この人についていこうと思ったりするのでしょう。
ユニチャームの創業者、高原慶一郎さんは「原因自分説」を唱えています。
何が起こってもその原因は自分にある、そう考えよということですが、その方が他人のせいにするよりもよほどスッキリするので私もそうしています。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。まずは自分が精一杯頑張って「誰にも負けない努力」をすること。これが自信や他人への優しさにもつながるような気がします。