古典を読んで考えるブログ

東洋古典を中心に読んでいって、日常起こる出来事とつなぎ合わせて考えるブログです。

学而第一

人の己を知らざるを患えず ~まず他人を理解する努力を

バタバタしているうちにあっと言う間に時間が過ぎていきますね~。もう五月も半ば、東京は30度を超えているそうです。ゴーヤが関東の特産になる日も近いかも。。 さて、そうこうしているうちに学而編の最後の章になりました。意外と続いており(まだ少しです…

未だ貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好む者には若かざるなり ~貧富を乗り越えろ

企業を辞めて独立して約半年、多くの人に助けてもらいながら色々と挑戦しています。そんな中で生き方について考えさせられることも多く、論語に学ぶところも多いものです。 今日は貧富という大問題への処し方です。 子貢曰く、貧しくして諂ヘツラうこと無く…

君子は食飽くを求むるなく ~人間として生まれたからには

妻が里帰り出産から帰ってきてやっと家族生活が再開です。 家族は一心同体、この普通の幸せをかみしめて毎日を一生懸命過ごしたいです。 さて、そんな今日は次の章です。 子曰く、君子は食ショク飽くを求むる無く、居キョ安きを求むる無し。事に敏ビンにして…

信、義に近ければ言復むべきなり ~ベターの積み重ねがベストにつながる

今日は義理のご両親にオーボンヴュータンのシュークリームを購入。オーボンヴュータン(Au bon vieux temps)は「古き良き時代に」という意味。・・・の割に価格が超ハイレベルでびっくり。自分用には買えませんな。。 さて、今日の章は解釈がいっぱいあって…

礼の和を用って貴しと為す ~礼儀作法の本質をよく考えよう

さて、今日の夜に日本に帰ります。 有子曰く、礼の和を用モッて貴タットしと為すは、先王の道も斯コレを美と為す。 小大之コレに由ヨれば、行われざる所あり。 和を知りて和すれども、礼を以て之コレを節せざれば、亦マタ行うべからざるなり。 (論語‐学而一…

三年父の道を改むること無きは孝と謂うべし ~父親の品格

マレーシア滞在も4日目に入り、遂に明日帰国です。やはり少しでも現地に入って自分で見聞きすることが大切だと改めて感じました。 さて、今日は孝行についてです。 子曰く、父在イマせば其の志を観ミ、父没すれば其の行いを観ミる。 三年父の道を改むること…

夫子是の国に至るや ~人に認められたい気持ちについて

東南アジアではスコールに会うことがよくあります。あっさり止むのですが、ビショビショにならないように、今ケンタッキーに避難しました。 どの宗教でも鳥は比較的問題なく食べられるのでマレーシアではケンタッキーは人気です。横ですごい列ができています…

終りを慎み遠きを追う ~歴史と文化の積み重ねとは

今日はマレーシア国立博物館に行ったのですが、衝撃的なことに、展示室が4部屋しかありませんでした。 国の歴史が4部屋。先史時代、マラッカ王国時代、植民地時代、現代の4区分です。1時間あれば見て回れます。日本にいると感じませんが、この歴史の積み重ね…

君子は重からざれば則ち威あらず、学べば則ち固ならず ~重くないとダメだが固くてはやっぱりダメ

クアラルンプールをトコトコ歩いていると汗が噴き出してきますね。暑いです。 なぜマレーシアが他のアセアン諸国に先駆けて成長しシンガポールに続く第二の国になれたのか、これから更に発展するにはどうすればよいのかな、などと考えながら町歩きをしていま…

賢を賢として色に易え ~実践してこその学び

こうやってゆっくり論語を読んで考えることもあまりなかったので、このブログを書き始めてから「論語読みの論語知らず」だったなあと反省。 いつになっても気づきはあるものです。 さて、今回は昨日の章と対をなすような内容です。昨日は孔子から弟子への言…

餘力あらば則ち以て文を学べ ~学ぶ順番を間違えてはいけない

今日は3時半に目が覚めてしまい、起床してしまいました。 明日のお昼からクアラルンプールに行きますが、マレーシアでも更新は続けようと思います。また違った発想がでるかもしれません。 子曰く、弟子入りては即ち孝、出でては即ち弟、謹みて信、汎く衆を愛…

千乗の国を導くに ~魚は頭から腐る

GW皆さん楽しんでますか?最近暖かいので朝も気持ちがいいですね~! 私は5日からマレーシアに行くのにお金を口座に移し忘れて焦ってます。。 さて、今日は大国・大企業のトップたるものの心得です。 子曰く、千乗の国を道びくに事を敬して信、用を節して人…

吾日に我が身を三省す ~気づいたら人生あとわずか、にならないように

もう五月に入り、今年も三分の一が過ぎてしまいました。 本当に光陰矢の如し、歳月人を待たずとよくいったものです。 今回はそんな気持ちを改めて感じさせる一文です。 曾子曰く、吾日に我が身を三省す。 人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて真なら…

巧言令色、鮮し仁 ~他人中心で生きることはやめよう

最近急に暖かくなりました。日も長くなって嬉しくなりますね。 今日は論語の中で何度も言及される内容です。 子曰く、巧言令色、鮮し仁。 【解釈】 雄弁家のように言葉を美しくしたり、芸能人のように外見を華美にしたりすることは、おもねり・へつらいに通…

其の人となりや孝弟にして ~人間らしく生きる秘訣

有子曰く、其の人となりや孝弟にして上を犯すを好むものは鮮なし。 上を犯すを好まずして乱を為すを好むものは未だこれあらざるなり。 君子は本を務む。本立ちて道生ず。 孝弟なるものは、其れ仁を為すの本か。 【解釈】 年長者を敬い、他者に敬意を表するよ…

学びて時にこれを習う ~一日一日を理想の実現に向けて

最も有名な古典の一つである『論語』から読んでいこうと思います。 多分人生経験やその時々の考え方によって理解の深さが変わってくるのだろうと思いますが、今の時点での自分の解釈を書いておくのも意味があるように感じます。 子曰く、学びて時に之を習う…