古典を読んで考えるブログ

東洋古典を中心に読んでいって、日常起こる出来事とつなぎ合わせて考えるブログです。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

君子は周して比せず ~大きな目的のために偏しない

今日は8月15日、終戦記念日です。戦後70回目ということ。振り返れば、70年という歴史の重みを感じます。 子曰く、君子は周して比せず、小人は比して周せず。 (論語‐為政二‐14) 【解釈】 人徳の完成した立派な人間と徳の薄い人間、社会の中で生きる以上、共…

先ず其の言を行い、而る後に之に従う ~口舌の徒となってはいけない

本日は少し雨が降りまして、幾分暑さも和らいだようです。ピークは越えたのかもしれません。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。 子貢、君子を問う。子曰く、先ず其の言を行い、而シカる後に之に従う。 (論語‐為政二‐13) 【解釈】 子貢は君子、人…

君子は器ならず ~あなたは誰

少し暑さも落ち着きを見せてきました。引き続き熱中症にはご注意ください。 子曰く、君子は器ならず。 (論語‐為政二‐12) 【解釈】 器というものはそれ自体に使い道があって世の中の役に立つものです。人間でもまずは一芸一能を身に付け、世の中に処してい…

故きを温ねて新しきを知る ~賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ

本日は日本語でも四字熟語になっている有名な章です。 子曰く、故フルきを温タズねて新しきを知る、以て師と為ナるべし。 (論語‐為政二‐11) 【解釈】 温故知新、過去とは連綿と続いている人間の歴史です。その歴史を尋ねていってそこから現在に対する新し…

其の安んずる所を察れば、人焉んぞ廋さんや ~人物を見る三つの視点

最近、殺人的に暑いようです。今年は記録的な猛暑になりそうですので、身体には十分ご注意ください。 子曰く、其の以ナす所を視ミ、其の由る所を観ミ、其の安んずる所を察ミれば、人焉イズクんぞ廋カクさんや。人焉イズクんぞ廋カクさんや。 (論語‐為政二‐1…